詩 17 7月 2022 水浅葱の海に漂うように 水浅葱(Aqua Green)に常盤(Evergreen)を配した表紙の 広島県詩集 2022年版 第33集が発刊されました。 出版記念会と講演会にて。 詩を傍に生きる方々とお会いすることができました。 はじめてお会いした方々と 名刺代わりのようにお互いに 持参した詩集をそっと開き、その方の詩を拝読… 続きを読む
peace world 27 3月 2022 ふたつの 文芸ひろしま 市民文芸作品集第32号(令和4年2月発行) 広島市内の本屋さんに並んでいます。 子どもから大人までの そして たくさんの広島からの声を 感じて頂けたらと思います。 作品を収めていただきました。 『蝉の唱』 2020年の広島の夏。 そして 10年前の文芸ひろしま 第27号に 収めていた… 続きを読む
peace world 22 1月 2022 分水嶺 河の遥か、山稜を仰ぐ 瞳は過去をじっと見つめている 降りし雨のその色は 違えておればと 地は幾度も願い しかし草木は色褪せ倒れていった 一粒の雨は纏まり水脈となって 記憶の意志を繋いでゆく ひとつの手帳は 唯ひとつの誓いであり すべての世界への誓いである 空の遥か、尾根を仰ぐ 瞳は明日をじっと見つめ… 続きを読む
詩 ひとつのりんご 静寂にある ことばにふれて ただ此処に在る あなたをえがく 第一詩集『ひとつのりんご』 著者 松尾如華 Matsuo Kotoha 29篇の詩を小さな一冊に致しました。 Nov.2021 南の風社刊 114P・定価1,870円(本体1,700+税) お問い合わせ・ご購入は南の風社まで。 http:/… 続きを読む
peace world 5 11月 2021 『おおはくちょうのそら』へ 幼いころ 抱えきれない 一冊の空色の絵本があった なんども きいて 哀しみは空に映ることを知った なんども ふるえて 悲しみを空に描くことを知った なんども ないて 人間の涙と愛しみを覚えていった そらに うかびあがる おおきな しろいつばさを 瞳の奥に留めつづけて 大人になった 抱えきれない悲しみ… 続きを読む
詩 16 10月 2021 よつつじ 夕焼けに落ち着く時間に 学生鞄を手に駅に降りる 夕陽は線路を越える陸橋の真ん中で 真っ直ぐに延びる線路に 橋の影をうしろにずらし 美しいよつつじを描いて 今日と明日に再会の約束を結んだ むかしながらの駅長に 定期をみせて改札口を抜けると むかしからの友人が 石段の真ん中あたりで おかえり と声をかけ… 続きを読む
グリーフケア 17 9月 2021 曼珠沙華 曼殊沙華が咲いている 蠟燭に火が灯る 稲穂の傍らのあかい畦道は 人間に理由のない停止を求め 真の人間となる 言葉を諳んじることができるかと問うていた はつ宮まいりから口を鎖して、 ふたつまで言葉は出なかった。 お寺のえんであそぶようになり、 しぜんと赤いほんを諳んじた。 むっ… 続きを読む
peace world 16 7月 2021 七夕送り 迎える はじまりを わたしたちは 見送ることしか知らない 笹舟は 流れに抗うことを知らない 星たちは 空に抗うことを知らない 祈りは すべてに抗うことを知らない すべての ことばを留める わたしたちは こころの居場所を知らない 忘れたい ことばを包んで 南の島へと 向… 続きを読む
詩 4 6月 2021 雨 透き通る 小さいころ 紫陽花の葉の裏をそっと覗くと 悲しみを食べてくれるという かたつむりが 涙を静かに拭ってくれました 今年も 昨年も 雨の降る その日に 葉の裏をそっと覗いて ちいさく呼んでみるのですけれど かたつむりはまだ どこかへ行ってしまったままのよう 傘に触れる雨の音色とともに ゆっくりと良き… 続きを読む