peace world 20 10月 2024 珈琲時計店 扉をあけた aketa 空気が進み 鈴の音が聴こえる カフェオレに? それとも、 カプチーノに? (時をすすめられる) ことばを選択し 硬貨をトレーに置いた oita 行いを ことばに置き換えた 新聞を手に取り totta 片隅に向かう mukatta マフラーとコートをゆっくりとはずし hazu… 続きを読む
peace world 24 12月 2022 Advent アドヴェント OLYMPUS DIGITAL CAMERA この物語が終わったら 扉の向こうに来てね と あなたは静かに微笑んだ クリスマスの前の夜に 最後の扉を開いて ちいさな一つの星の下に 抱かれている あなたを見つけた 扉の向こうには あなたの物語がまだ きらきらと輝いていて わたしに静かに微笑んでいた ク… 続きを読む
peace world 6 8月 2022 祈りの日に 77年目の祈りの日に。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 詩と思想 詩人集2022 詩のアンソロジーに参加して。 『分水嶺』 初出:けんみん文化祭ひろしま’21 文芸祭合同作品集より ヒロシマの声を聴き、伝えてゆくことのできる小さな一人であり続けたいと思います。… 続きを読む
peace world 21 5月 2022 青空のひとつ星 雲ひとつない青空に見つけることのできる星を 順番にみっつ探していただきました。 ここにありますよ。と レンズを通して青空にかがやく星をただひとつ。 カペラ ぎょしゃ座 42光年 アルデバラン おうし座 65光年 ペテルギュース オリオン座 500光年 生まれるより前の輝きを 瞳に迎えて 見えないはず… 続きを読む
peace world 27 3月 2022 ふたつの 文芸ひろしま 市民文芸作品集第32号(令和4年2月発行) 広島市内の本屋さんに並んでいます。 子どもから大人までの そして たくさんの広島からの声を 感じて頂けたらと思います。 作品を収めていただきました。 『蝉の唱』 2020年の広島の夏。 そして 10年前の文芸ひろしま 第27号に 収めていた… 続きを読む
peace world 22 1月 2022 分水嶺 河の遥か、山稜を仰ぐ 瞳は過去をじっと見つめている 降りし雨のその色は 違えておればと 地は幾度も願い しかし草木は色褪せ倒れていった 一粒の雨は纏まり水脈となって 記憶の意志を繋いでゆく ひとつの手帳は 唯ひとつの誓いであり すべての世界への誓いである 空の遥か、尾根を仰ぐ 瞳は明日をじっと見つめ… 続きを読む
peace world 5 11月 2021 『おおはくちょうのそら』へ 幼いころ 抱えきれない 一冊の空色の絵本があった なんども きいて 哀しみは空に映ることを知った なんども ふるえて 悲しみを空に描くことを知った なんども ないて 人間の涙と愛しみを覚えていった そらに うかびあがる おおきな しろいつばさを 瞳の奥に留めつづけて 大人になった 抱えきれない悲しみ… 続きを読む
peace world 16 7月 2021 七夕送り 迎える はじまりを わたしたちは 見送ることしか知らない 笹舟は 流れに抗うことを知らない 星たちは 空に抗うことを知らない 祈りは すべてに抗うことを知らない すべての ことばを留める わたしたちは こころの居場所を知らない 忘れたい ことばを包んで 南の島へと 向… 続きを読む
peace world 4 4月 2021 心の窓から青い空へ 桜色の表紙の子どもの詩誌「青い窓」が届きました。 青い窓は福島県のお菓子屋、柏屋さんに活動の拠点があり、 昭和33年(1958年)からの長い歴史のなかで 詩をとおして心豊かなこどもに育って欲しいという願いを 繋いでいらっしゃる会です。 詩誌をいつも楽しみに拝見しています。 柏屋さんの嘉永餅をいただき… 続きを読む
peace world 23 1月 2021 Souvenir d’ Anne Frank 「アンネのバラ Souvenir d' Anne Frank」 貴女のバラがこの地で咲く あなたの願いを わたしたちは 歩むことができているでしょうか けんみん文化祭ひろしま2020にて 現代詩を作品集に収めていただきました。 作品はけんみん文化祭ひろしま文芸祭HPにて公開さ… 続きを読む