詩誌

うちがわに広がりをもつもの 詩書

うちがわに広がりをもつもの

折々の詩誌NO.65 2025年7月1日刊 今回ははじめて、書評を書いています。 河野俊一さん詩集『ストーマの朝』より かなしみとはそんな家のようなものだ光をとおしてうちがわに広がりをもつものそしてその中で空気だけを刻んでいる時計が固くうつむく(「美しい家」より 部分)美しいのは病院の窓だしかし外か…
柔らかく揺れるその姿へ 詩誌

柔らかく揺れるその姿へ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「折々の」NO. 64 2025.3.1 今号は、目次ゆきこさんの追悼にかえて 「ねこやなぎ」のようなひとだった。 を松尾静明先生が寄稿されており、 「木が立っている」を記憶に残る詩として紹介されています。 目次さんの詩「本」も掲載されています。 どうぞ…
羽ひらく前の時空(とき) 詩誌

羽ひらく前の時空(とき)

詩誌『折々の』No61 2024年3月1日 発行 今回は「雨蛙」という詩を載せています。 「雨蛙」 一擲の水音は瞬時に 耳を閉じ込める かえる 蛙 鳴くなよ かえる 水田に囲まれた ちいさな家で暮らし始めたころ わたしは眠れないと言ってはよく泣いた かえる 蛙 鳴くなら かえる ひろい水田に囲まれた…
目にはさやかに見えねども 詩誌

目にはさやかに見えねども

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 折々の詩誌No60ができあがりました。 20周年の節目となる今号に参加させていただき とても嬉しく思います。 秋が急に進み、まだかなと思っていた紅葉は 寒さのあまり木々は落葉へと慌ただしく歩を進め 今年は色鮮やかに移りゆく山々の景色を眺める時間は 少ない…
こだま 詩誌

こだま

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 詩誌『折々の』No.59 2023年7月1日 詩作品「こだま」を収めております。 「こだま」に寄せて。 手を引かれて山に入っていました。 春には春を。夏には夏を。 秋には秋を。冬には冬を。 それぞれの季節を。 季節は巡ってくることを。 わたしたちは、そし…