柔らかく揺れるその姿へ

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「折々の」NO. 64 2025.3.1

今号は、目次ゆきこさんの追悼にかえて

「ねこやなぎ」のようなひとだった。

を松尾静明先生が寄稿されており、

「木が立っている」を記憶に残る詩として紹介されています。

目次さんの詩「本」も掲載されています。

どうぞ、みなさまのお手にも届きますように。

「本」

…(略)…

今も本だなにある一冊
表紙も紙も変色して
手にとればほろほろこぼれそうな
開けば
未来と希望に向かって、ひまわりのような笑顔
 光ほのかに アンネフランクの日記

     (目次ゆきこさん 「本」より)

折々の、同人となってから、目次さんと書簡を交わしたものの、

お会いすることは叶いませんでした。

目次さんとのご縁は、両親も詩を通しての交流がありました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

「折々の」No.64には

「遡上して」を収めております。

翠影に落ちてくる木漏れ日に
おかえりと呼びかけたあと
ことばも面影になった

空が存在していたから
おかえりは空よりずっと近いところにあって
わたしの影も地面でゆらゆらとゆれていた

(松尾如華 「遡上して」より)
KotohaMatsuo
  • KotohaMatsuo
  • ことばの港はみえない港。
    日常のさまざまな風景に
    錨を降ろし
    船をやすめ
    柔らかな風を感じる
    穏やかなひととき

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