ことばの贈りもの
03/10/2023(金)
03/11/2023(土)
『しまふくろう』
手島圭三郎さんの木版画作品を高知こどもの図書館に
絵本・児童文学研究センターを通してお贈りしました。
来館されるたくさんの方々に触れていただき、そして
手島圭三郎さんの絵本を手にとっていただけますように。
高知こどもの図書館ニューズレター No83 の
巻頭エッセイを担当致しました。
『ことばの贈りもの』
ひとの声には「ことば」があり、 想いが込められていることを知るのは、 生まれていつごろからでしょうか。 子どもが不安を抱いているときに、 問われなくともしっかりと抱きしめて 「あなたはみんなの宝物、だいじょうぶ」 と応えてあげることのできる大人でありたい、 社会がそうあって欲しいと願いながら。 そして、たとえ一人のときでも 「ことば」という静かに抱きしめてくれる 「もうひとりの大人」の存在を持っていることも。 子どものころに触れる絵本は、語り手の豊かな声に包まれた 「豊かなことばの贈りもの」であり、 一冊に込められた世界から、 子どもたちは感性と知性の器を育んでゆきます。 わたしたちは、ことばを贈り合いながら 外の世界と関わり、同時に 自らの内なる世界をより美しく広く深く、 確かなものとするための ことばの宝物を受け取りながら 人生を歩んでいるのです。 (「ことばの贈りもの」より抜粋)