ことばの贈りもの

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

『しまふくろう』

手島圭三郎さんの木版画作品を高知こどもの図書館に

絵本・児童文学研究センターを通してお贈りしました。

来館されるたくさんの方々に触れていただき、そして

手島圭三郎さんの絵本を手にとっていただけますように。

高知こどもの図書館ニューズレター No83 の

巻頭エッセイを担当致しました。

『ことばの贈りもの』

ひとの声には「ことば」があり、
想いが込められていることを知るのは、
生まれていつごろからでしょうか。

子どもが不安を抱いているときに、
問われなくともしっかりと抱きしめて
「あなたはみんなの宝物、だいじょうぶ」
と応えてあげることのできる大人でありたい、
社会がそうあって欲しいと願いながら。
そして、たとえ一人のときでも
「ことば」という静かに抱きしめてくれる
 「もうひとりの大人」の存在を持っていることも。

子どものころに触れる絵本は、語り手の豊かな声に包まれた
「豊かなことばの贈りもの」であり、
一冊に込められた世界から、
子どもたちは感性と知性の器を育んでゆきます。

わたしたちは、ことばを贈り合いながら
外の世界と関わり、同時に
自らの内なる世界をより美しく広く深く、
確かなものとするための
ことばの宝物を受け取りながら
人生を歩んでいるのです。

(「ことばの贈りもの」より抜粋)


 

KotohaMatsuo
  • KotohaMatsuo
  • ことばの港はみえない港。
    日常のさまざまな風景に
    錨を降ろし
    船をやすめ
    柔らかな風を感じる
    穏やかなひととき

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です